Twitterで、世界中の"なう"が猛ダッシュで流れていた頃
エゴサの鬼。
エゴサーチ、通称エゴサ。己の名前を検索して、どう言及されているかチェックし怒ったりよろこんだりする行為である。
私の場合はほとんど言及されてもいないし、したところでロクなことがないのは自明だ。長年ネットを浮遊した身なのでディフェンスには抜かりない。つまり、ほとんどやらない。
けれども昨日、「著名人に触れた知人のツイート」が、当の（著名な）ご本人からRTされているのを目にしたのだった。
あ。エゴサだ。
と思い、そこからなぜか怒涛のエゴサーチがスタートしたのである。
もはやGoogleは錯乱状態なので、Twitterのみではあるものの、まあヒマだったのだろう。（昨日は多忙と書いたが）
ネットで有名な必死小僧
ところが意外にも、気分を害するようなツイートはほとんど見受けられなかった。もしかしたら脳内で完全スルーした可能性はあるけれど、まあどっちにしても精神がご機嫌なのはよいことだ。
そんなわけで、ついうっかりもクソもないものだが、RTしまくったので一部をここに転載したい。最古は2007年6月、おおつねさんのツイート。
RT @otsune:
「weekly teinou 蜂 woman」の土屋遊さんを発見したが誰もAdd（※今のフォローのことですね）していない。
posted at 22:16:10
初期のTwitterは、日本語で呟くことはできたけれど、登録はまだ英語だった。もちろんアプリもない時代。ブラウザを開いてホームに行くと、フォロイーは関係なく、Twitterに登録している世界中の呟きがダダダダダダーーーと流れていた。
それまでもサイトを通じて海外の人たちとやりとりはしていたけれど、この時ほどネットが世界を繋いでることを可視化できたことはない。
「ヤバい。コレ……まさに『世界のなう』じゃん！」
世界中の、見知らぬ人たちのコトバが流れているそのサマを見て（読めないので見るといったほうが正しい）、これぞネットの醍醐味……と震撼したのを鮮明に覚えている。まだ画像も貼れなかったころだ。
誰かが私を見つけ、あるいは私が検索して誰かを見つける。興味のある場（siteやSNS）に行く、blogで言及する、TwitterでRTするなど、知らない人を知る術は今でもあるけれど、自分の取捨選択なくゼロからふつーの人のコトバを見聞きできたのは、唯一あのシーンだけだったように思う。
それでなくても技術には疎いし、ITの進化にマヒもしている。今ではこのジャンルは何にも感動しなくなってしまったけれど、あの時のことを思い出すだけでコーフンがよみがえる。
残念ながら、あの仕様はすぐになくなってしまった。登録数が莫大に増えた今、もう現実的には不可能かもしれないけれど、たまに思い出しては「あれはすごかったなあ……もう1度見たいなあ」と、なんというか、初心にかえった気分になるのだ。
見たい。どうにかして見たい。いったいどんな早さになるんだろう。
と、過去に思いを馳せるのはババアのすることなので、気を引き締めてさらに馳せまくる。過去10年以上を追って、言及してくれたツイートの一部をここから紹介したい。
正直ウザいと思うので、身の安全のため本日はここでクローズボタンをクリック、あるいはTwitterまとめの下部までスクロールしていただいてかまわない。
……と思ったけれど、ここまで来たからには私がもっともうれしかったツイートを読んでから去ってくれ。
RT @koetokizu: 小学生の素晴らしさを奇跡的に毀損されずに大人になっているような人も稀にいて、知っている人だと土屋遊さんや平山夢明さんはそういう人だった。そういう人たちは小学生が中学生になるあの魔の時をなぜか通らず大人になっているように思う。
posted at 01:40:08
私とは面識ないだろうけど……うれしいな……と思ったのだが、キョーミ深い他ツイートを読んでいたら、我妻俊樹だったので仰天してしまった。たしかにいかにも彼の口調というか文体そのもの。Twitterには彼のbotもあるし、以前のアカは更新していないのですっかりネットから離れているものと思い込んでいた。
彼の言うように、たしかに私は魔の時を過ごしてないように思う。もし『魔』の通過点があったとしたら、数ヶ月ネット断ちした時期だろう。
通過した私は、なおも毀損されずにいるんだろうか…それとも自分でぶっ壊しちゃったかな…と、少しだけ考えてみたものの、わかったところでどうしようもないのですぐにシャットダウンした。
しかし無口な彼はつねに思考をグルグルさせていると思っていたけれど、こんなふうに、好意的（ですよね？ 素晴らしさという文言が入っているし！）に浮かべてくれるとは意外であった。どうもありがとう。たぶん読んでないだろうけど。
……というわけで今度は本当にRTまとめです。主に私のための。
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やったね！
RT：Black Moth Super Rainbowのフライヤーの写真、既視感あると思ったら土屋遊さんのデイリーの記事だった
http://portal.nifty.com/2006/11/23/c/2.htm
posted at 21:12:57
http://portal.nifty.com/2006/11/23/c/2.htm
posted at 21:12:57
RT @MA54SHI: 日替わりタイトル毎日読んでたし、トマホーク草のゴレさんの文体がクッソ好きだったし、twitter始めて最初にフォローしたのWTBWの土屋アソビさんだった。あ、これただの俺の個人史だ… えっと、とにかくあの頃のネット妖怪たち、すごかったんだよ！！ twitter.com/syakkin_dama/s…
posted at 21:13:23
posted at 21:13:23
RT @togenkyoo: 土屋アソビさんに言及されているのめちゃくちゃ嬉しすぎる。わたしは中学校から帰ったら即パソコンを起動して蜂が更新されているか確認する日々を送っていたから……。
posted at 21:18:07
posted at 21:18:07
RT @qutouten: ミックスジュースのある喫茶店行脚20軒 スペシャルフィナーレ - デイリーポータルZ portal.nifty.com/kiji/171201201…
土屋遊さんの食レポどれもクオリティ高い…あと食べ物のチョイスのセンスがめちゃくちゃいい…。
posted at 21:18:39
土屋遊さんの食レポどれもクオリティ高い…あと食べ物のチョイスのセンスがめちゃくちゃいい…。
posted at 21:18:39
RT @ofellabuta: 昔、ブログをしていたとき、demiさんと土屋遊さんが憧れであり目標だった。いまでもその気持ちは変わらない。tigerbutterさんやsemiさんとかもそうだけど自分が逆立ちしてます敵わないような人がいるというのは何と愉快なことだろう。
posted at 21:18:57
posted at 21:18:57
RT @letsbeadult: 「全員病気」関係者席に土屋遊さんがいらっしゃったのですが、抽選会で3回くらい景品が当たってて引きの強さすげえな。と思った。(全部辞退してた)
posted at 21:19:05
posted at 21:19:05
RT @tyobih: DPZ大北さん監督の短編映画を観ていた。演技が素朴な方が多い中で、ひとり、占い師役の女優さんが安定した存在感のある演技をされていて、誰なんだろうと調べたら土屋遊さんというライターさんだった。役者じゃなかったとは。演技ってできる人にはあんなにすっとできるものなのか
posted at 21:19:10
posted at 21:19:10
RT @hassy_nz: 大北さんのウェブライターとしての視点が詰まったコント群！一番好きなのは「ソムリエ」。しゃべらない土屋遊さんの存在感がヤバイ / “Watch 明日のアー第三回公演『日本の表面』w/左右 全編 Online | Vimeo On …” htn.to/Dk1Q818V
posted at 21:19:21
posted at 21:19:21
ちょっと辿りすぎでしょうか？ 今、スーパーの前に犬がいるのでこの辺にしておきます
posted at 21:20:28
posted at 21:20:28
そうです！ まだあります！
RT：「目ざめよ！こそ目ざめよ！」ってコンテンツをつくってたのは土屋遊さんだったっけか。
twitter.com/jaku_chang/sta…
posted at 21:57:50
RT：「目ざめよ！こそ目ざめよ！」ってコンテンツをつくってたのは土屋遊さんだったっけか。
twitter.com/jaku_chang/sta…
posted at 21:57:50
RT @ponponzuya: 富士ファミリー2017のキョンキョン、土屋遊さん思い出してしょうがなかったです。格好とか佇まいが。わんこそばの様に人生讃歌な台詞がドンドン出てきて晴れやかな気持ちになるドラマでした。 エンディングの歌も良かった〜
posted at 21:57:55
posted at 21:57:55
歩いてるだけで面白いとか、私が目指していた人物そのものになったという感慨がある。ビヨンセかどうかは別として
RT：明日のアー、土屋アソビさんとか、ゆっくり歩いてくるだけで面白いのそんなの、ビヨンセじゃんか
twitter.com/dorowasser365/…
posted at 22:01:21
RT：明日のアー、土屋アソビさんとか、ゆっくり歩いてくるだけで面白いのそんなの、ビヨンセじゃんか
twitter.com/dorowasser365/…
posted at 22:01:21
RT @sinhinodenokuni: 土屋アソビさんの「極貧生活もエンターテイメントとして楽しむ」という言葉を日本人全ての心に少しでもあれば「金は、所詮ツールの一つ」という考えになるのでは？と思ってしまう(希望的) 何が豊かで何が必要かなんて人それぞれ。でも、皆に共通するのは「時間は有限」
posted at 22:01:50
posted at 22:01:50
RT @sasakiarara: 土屋アソビさんのごく遠慮がちなファンなのだが、ぐぐってみたら検索第一位画像はとみさわ昭仁さんとのツーショットだった。さすがだ。僕も他人の名前の検索第一位の画像のとなりになぜか写ってるタイプの人間になりたかった。今期はもう無理そうなので死んでから閻魔様に来期の目標として伝える。
posted at 22:04:26
posted at 22:04:26
RT @kitsukomz: 昨日は大好きな人たちと久々にご飯を食べました 帰り道 道行く人に、「3分間あなたの幸せを祈らせて下さい」をして 誰がシカとされないか という悪質な児戯をしました 優勝は土屋アソビさんです 私はおもいっきり無視されました
posted at 22:06:47
posted at 22:06:47
RT @akanbow: しばらく利用してみたツイッターですが、よくわかんなかったんでやめようかなと思ってるんですけど、やはり土屋遊さんのつぶやきが一番面白かったなぁー。はい140！みたいな字数リミットを急にあおってくる高校っぽい感じも楽しかったし… なんだかんだで顔が超絶タイプということになんのかな！！
posted at 22:15:18
posted at 22:15:18
RT @Full2yn: 今日はミキジさんの「ネスト」に行ったのだが、心残りはミキジさんに「このあと、土屋遊さんが来るらしいですよ。フルサワさん、土屋さんに会いたいって言ってましたよね」と言われたのに用事があったので帰ってしまった!!!!こと。
posted at 22:15:21
posted at 22:15:21
RT @shiboru: 僕の大好きな土屋遊さんのブログより「日本の相撲界によって見出され、育てられ、利用され、甘やかされ、挙句の果てに捨てられたモンゴル少年の会見は、どの言葉ひとつとっても正直でまっすぐでした。とても気持ちのいい潔いものだったと思います。残念でなりません。」
posted at 22:15:34
posted at 22:15:34
RT @hitoqui_ponko: 昨日はミキジくんが、土屋遊さん（@wtbw）を紹介してくれました。ずっとファンだったからうれしかったなー。あと、セガレのオンくんがなけなしの（？）お小遣いから「人喰い映画祭」を買ってくれたよ。これもありがとう〜。
posted at 22:16:53
posted at 22:16:53
RT @bus_gasbusgas: 土屋遊さんのツイートに期せずして考えさせられてしまったのだけど、十年くらい前に土屋さんの言葉に衝撃を受けたなーと思って、検索してみたらあった。 bit.ly/KbUWAj 「バカなメールが沢山来た。久しぶりに気分が悪い」以降とか。そして2003年だった。
posted at 22:17:50
posted at 22:17:50
RT @mossa1125: 目の前に大好きな土屋遊さんぽい人が立っているが席を急に譲るのもおかしいし違う人かもしれないしなんだかわからないしやめた！
posted at 22:18:05
……と、こんなところでしょうか。
ネットのスケ番と言われたときもそうだけど、誰かの中でネット妖怪たち、その一員に加えてもらえたことはうれしい。しかもあと10年もすれば還暦なので、本当に妖怪になる可能性がある。残念ながらスケ番は経験ないです。粋がるのはカッコ悪いと思ってたし、何より彼女たちはすぐつるむでしょう？
posted at 22:18:05
……と、こんなところでしょうか。
ネットのスケ番と言われたときもそうだけど、誰かの中でネット妖怪たち、その一員に加えてもらえたことはうれしい。しかもあと10年もすれば還暦なので、本当に妖怪になる可能性がある。残念ながらスケ番は経験ないです。粋がるのはカッコ悪いと思ってたし、何より彼女たちはすぐつるむでしょう？
それでもスケ番らとも仲良しだったし、多分校内女子で1番怒られたのは私だと思うけど。
言及ツイートをたどる旅をして、数ヶ月ネット断ちしたとき、かなりの数の人が心配してくれていたんだな、と、ちょっとなんというか、そういうのを知って「あー、あったねー」とかね。それらはRTしなかったけど、その節はごめん、そしてありがとうございました。こんなにパワーアップしてしまった。
イカタコ本やふし日記、展示会「フン葬」の感想などなどはおそらく当時しているので除きました。
良くも悪くも言及してくれたみなさん、どうもありがとう。
今もなお懲りずにフォローしてくれてる人たちも。
面識がない場合はミュートもしないだろうし、そのど根性にはほとほと感心してしまうな。
イカタコ本やふし日記、展示会「フン葬」の感想などなどはおそらく当時しているので除きました。
良くも悪くも言及してくれたみなさん、どうもありがとう。
今もなお懲りずにフォローしてくれてる人たちも。
面識がない場合はミュートもしないだろうし、そのど根性にはほとほと感心してしまうな。
ヒマだけどヒマじゃない。ゴチなら行きます宣言。
ヒマだけどヒマじゃない事案
飲みとかのお誘いを以前にも増して多くいただいております。マジありがたいので記憶にとどめておきますが、先日ツイートしたように、仕事の依頼またはゴチだったら猛ダッシュで行きます。そうでない場合は行きません。 可能性では動きません。
人脈を広げたいとか1ミクロンも考えていない イコール 低脳な私ですので……そこは……なんというか…ご理解いただければ……。だってお金はかかるしめんどくさいし……。
うちにきて出張ごはんサービスとかなら24時間受け付けています。寝てても起こしてください。LINEやDMで既読にならなくても、直接お越しいただいてかまいません。謝礼は私のマシンガントークです。これだけは朝イチから自信がある。
ヒマそうに見えますけど、まあじっさいヒマなんですけど、脳内がやたら忙しい。あと韓国ドラマ。
よろしくお願いいたします。
わざとぶつかる人退治ノウハウ
出火元がどこかわからないのだけど、Twitterで#わざとぶつかる人タグがにぎわっていた。そこで思い出したのが新宿で遭遇した謎の中年女性。
背後からいきなり突進してきて、
（ああ、ぶつかちゃったんだな）
とスルーしてたら、チラリ私を一瞥して踵を返してまた突進してきた一見ふつうの女。 そこではじめて
「はあ？」
と言ったらダッシュで逃げていった。
あれはナゾだった。キチガイだったんだろうか。
モッシュくんとオソロのわたし
すっとこどっこいです
私がいかにもヒマそうだからでしょうか。飲みとかのお誘いを以前にも増して多くいただいております。マジありがたいので記憶にとどめておきますが、先日ツイートしたように、仕事の依頼またはゴチだったら猛ダッシュで行きます。そうでない場合は行きません。 可能性では動きません。
人脈を広げたいとか1ミクロンも考えていない イコール 低脳な私ですので……そこは……なんというか…ご理解いただければ……。だってお金はかかるしめんどくさいし……。
うちにきて出張ごはんサービスとかなら24時間受け付けています。寝てても起こしてください。LINEやDMで既読にならなくても、直接お越しいただいてかまいません。謝礼は私のマシンガントークです。これだけは朝イチから自信がある。
ヒマそうに見えますけど、まあじっさいヒマなんですけど、脳内がやたら忙しい。あと韓国ドラマ。
よろしくお願いいたします。
わざとぶつかる人退治ノウハウ
出火元がどこかわからないのだけど、Twitterで#わざとぶつかる人タグがにぎわっていた。そこで思い出したのが新宿で遭遇した謎の中年女性。
背後からいきなり突進してきて、
（ああ、ぶつかちゃったんだな）
とスルーしてたら、チラリ私を一瞥して踵を返してまた突進してきた一見ふつうの女。 そこではじめて
「はあ？」
と言ったらダッシュで逃げていった。
あれはナゾだった。キチガイだったんだろうか。
モッシュくんとオソロのわたし
アフロで体格がよかったときは、新宿や渋谷の人ごみでも、気分がよくなるくらいみんな避けてくれてた。
あと180超えとか、100kg近くとか、ガタイがいい男といるとまずぶつかってくる人は皆無。そのことから察するに、彼、彼女らは人を選んでいると思われる。咄嗟のセレクト。
そこで、アフロでもデブでも巨人でもない皆さまに非常事態でのとっておきの退治法をお教えします。
ぶつかってこられたら、そしてそれがいかにも故意だと判断したなら、
「骨がぁーー折れたぁーー！」
とか
「119番！ 119番！」
と大騒ぎしたり、
「Are you doing that on purpose？」
と外国人のフリをしてまじめに聞き返したり、あとは何語かわからないことを絶叫して狂人のフリをすると効果大です。ものすごくビビりだすので。ビビらなかったとしたら、完全にイッちゃってますからダッシュで逃げたほうが賢明でしょう。
とにかくとっさの出来事というのは、あとでああすればよかったこうすればよかったと後悔しがち。そんなことのないよう、24時間（ぶつかってこられた場合は……）と頭に入れておいてシミュレーションしておきましょう。
やられてもいないのに絶叫とかしないでくださいね。たぶんですけど保健所に連れて行かるので。
あと180超えとか、100kg近くとか、ガタイがいい男といるとまずぶつかってくる人は皆無。そのことから察するに、彼、彼女らは人を選んでいると思われる。咄嗟のセレクト。
そこで、アフロでもデブでも巨人でもない皆さまに非常事態でのとっておきの退治法をお教えします。
ぶつかってこられたら、そしてそれがいかにも故意だと判断したなら、
「骨がぁーー折れたぁーー！」
とか
「119番！ 119番！」
と大騒ぎしたり、
「Are you doing that on purpose？」
と外国人のフリをしてまじめに聞き返したり、あとは何語かわからないことを絶叫して狂人のフリをすると効果大です。ものすごくビビりだすので。ビビらなかったとしたら、完全にイッちゃってますからダッシュで逃げたほうが賢明でしょう。
とにかくとっさの出来事というのは、あとでああすればよかったこうすればよかったと後悔しがち。そんなことのないよう、24時間（ぶつかってこられた場合は……）と頭に入れておいてシミュレーションしておきましょう。
やられてもいないのに絶叫とかしないでくださいね。たぶんですけど保健所に連れて行かるので。
老舗ってなんだろう。私が決めた和菓子の老舗10店
昨日のこと。
ピカピカになった水天宮で、老舗の"とらや"の話をした。
頭に浮かぶとすぐ口にしてしまうので、なぜ髣髴としたかなど考えてもみなかったのだけれど、
「建て替えられた水天宮を見て（とらやのことを）思い出したんでしょ」
と言われて、（あ、そうなんだ？） とひとごとのように思った。
そして、私がこの数年密かに感じているとらやへの違和感をものの見事に言語化してくれた。
「それです！」
とひざを打つ。
進化するのは大切なことだ。生き残っていくためには必要だし、金を儲けることが悪いことだとは思わない。
けれども、職人や味より、イメージで売るようになったら、もはやそのブランドから老舗の持つ大切な意味が（私的には）なくなってしまう。そこにはもう戦略のうまい企業、それだけしか残らない。
大好きな九重本舗 玉澤の霜ばしらなどは、そういう意味でもすばらしい銘菓だとつくづく感心する。どうせなら空也の5代目みたいに、新たにブランド（空いろ）を作り上げるならアリだと思うがどうだろう。
以下、都内で伝統の味と守り続け、（対外的に）成功もしている老舗を数店紹介する。私はスイーツ女子ではないし、ちょっと思いついただけなのでまだまだあるだろうけど。基本和菓子が好きだからそちらがメイン。
順不同です
空也 もなか
長命寺 桜餅
言問団子 言問団子
群林堂 豆大福
清寿軒 大判どらやき
ルコント フルーツケーキ
竹むら あげ饅頭
天野や 甘酒
あさくさ梅源 きんつば
しろたえ レアチーズケーキ
きんつば、豆大福、どらやきなど、正直苦手なお菓子なのに、このお店のだけは特別。おいしく食べられるという店もある。
以下、都内で伝統の味と守り続け、（対外的に）成功もしている老舗を数店紹介する。私はスイーツ女子ではないし、ちょっと思いついただけなのでまだまだあるだろうけど。基本和菓子が好きだからそちらがメイン。
順不同です
空也 もなか
長命寺 桜餅
言問団子 言問団子
群林堂 豆大福
清寿軒 大判どらやき
ルコント フルーツケーキ
竹むら あげ饅頭
天野や 甘酒
あさくさ梅源 きんつば
しろたえ レアチーズケーキ
きんつば、豆大福、どらやきなど、正直苦手なお菓子なのに、このお店のだけは特別。おいしく食べられるという店もある。
もちろん、大成功とまではいかないまでも、伝統を守りつつ営んでいる和菓子屋さんもたくさんあるだろう。一切の情報を払って、自分の舌だけでおいしいと思えるお店も、今後開拓していきたい。
自覚がないのがひとりごとなのか？
以前、天才高校生として取材させてもらったMOZUくんが、なんと、 5/25公開、ウェス・アンダーソン監督最新作『犬ヶ島』 に関わっていたとのことで、ヨロコビの衝撃がハンパないです。
去年、彼が単身イギリスに行ったのは、この制作にかかわるためだったんですね……。少し声優としても参加しているそうなので、耳そうじをしてから鑑賞しますしみなさんもぜひそのように。
Twitter@MOZU。
観るつもりではいたけれど、"絶対に"観るボックス（脳内の）に入れなければ……。
それにしてもコーフンしすぎました。
中高年ですので、まだ動悸が止まりません。
ただお茶を飲むためだけに人形町に行く。
打ち合わせ中だった友人と合流してから、少し街を探索した。
「こんな家に生まれていたら、きっと三世帯同居で、おばあちゃまの躾がそれはもう厳しくて、お稽古ごとは三味線とお琴で……」
と庶民的妄想をしてしまう。
たぶん向田邦子とかのテレビドラマの観すぎだろう。
人がいると、それをいちいち声に出してしまう。
「それにしても躾の話をよくする。どんだけ好きなんだ躾」
と言われた。
いやちがう。躾、大きらいすぎて意識してしまうヤツだと思う。
「相手が話を聞いていなくてもずっとしゃべり続けてるよね」
とも言われる。
はい。おっしゃるとおりです。
相手が聞いてるか否かはまったく関係がない。
去年、彼が単身イギリスに行ったのは、この制作にかかわるためだったんですね……。少し声優としても参加しているそうなので、耳そうじをしてから鑑賞しますしみなさんもぜひそのように。
Twitter@MOZU。
観るつもりではいたけれど、"絶対に"観るボックス（脳内の）に入れなければ……。
それにしてもコーフンしすぎました。
中高年ですので、まだ動悸が止まりません。
ただお茶を飲むためだけに人形町に行く。
打ち合わせ中だった友人と合流してから、少し街を探索した。
「こんな家に生まれていたら、きっと三世帯同居で、おばあちゃまの躾がそれはもう厳しくて、お稽古ごとは三味線とお琴で……」
と庶民的妄想をしてしまう。
たぶん向田邦子とかのテレビドラマの観すぎだろう。
人がいると、それをいちいち声に出してしまう。
「それにしても躾の話をよくする。どんだけ好きなんだ躾」
と言われた。
いやちがう。躾、大きらいすぎて意識してしまうヤツだと思う。
「相手が話を聞いていなくてもずっとしゃべり続けてるよね」
とも言われる。
はい。おっしゃるとおりです。
相手が聞いてるか否かはまったく関係がない。
「1人のときは独り言言ってるでしょ、ぜったい」
と、先日も人に言われた。
独り言はほとんど言わない。何かの拍子に大声を出すことはあるけれど、ブツブツ話すことなどないのだ。
「病気って、自覚がないのが病気だからね」
という返しがきた。あっぱれとしかいいようがない。
まあどうでもいいか……とも思ったけれど、1人でもしゃべっているとなると、1人の時間も無性に楽しいだろう。となると一日中楽しいことになってしまう。
ちょっと気が狂いそうじゃないか？
ところで。
入る店は三軒候補があった。
で、純喫茶で、食事もできる、しかもミックスジュースもあるというRONに決定。
人類七不思議。清潔を自称する人がどうしてSEXできるのか？
潔癖症……とまでいかなくても、いわゆる清潔がやや度を越している人種がいる。度を越していないのかもしれないけれど、たいがいのことはどうでもいい私からすると度を越しているように感じてしまう。そんなに衛生に気を配っている方々が、どうして素っ裸になり肉体と肉体をぶつけながらSEXとかできちゃうんだろうか？ という疑問がつねにある。
たとえば、家の中で、箸が落ちたら替えるとか、バスマットやトイレのタオルを一回使うたびに洗濯する人。たとえ洗ってあっても人の箸は使いたくない人。友人がアイスを食べたそのスプーンを使えない人。同じお猪口でお酒をまわし飲みできない人などがそれだ。
人は自分を基準にする生き物なので最近まで気付いていなかったけれど、どうも私は衛生観念が乏しいらしい。家族の歯ブラシを平気で使ってしまうし、バスタオル論争が勃発したときも「え。洗うの？ なんで？」と、わけがわからなかった。お風呂に何日も入らなくても気にならないし、道路に落としたお菓子も食べてしまう。昆虫食のイベントに出てからは、レストランの料理に虫が混入していても、笑顔で抜き去り平気で食べるようになってしまった。
清潔好きな人を見ていると、プラシーボ効果すごいなあ……と思うところもある。ビジネスホテルとかで、サニタリーや便器のフタに「消毒済み！」としてあれば安心するような、除菌ファブリーズをぶっかけて「これでOK」と納得するようなアレ。カラオケのマイクもそうだ。清潔な人に限って安心しているような気がする。
えっと、つまり、そのような、間接キスとかムリ……みたいな人が、どうしてSEXできるんですか！? という課題でした。あるいはどのように？
そもそもキスでもクチとクチ。唾液も出れば食べ残しだってゼロではない。
それが性交渉となると、排泄（外気に触れたとたん汚物とされる気の毒なアレたち）する器官のすぐそこというよりむしろそこに性器・交接器があるわけです。そのような性器と性器をドッキングさせて気色悪くないのだろうか（私は不潔なので問題ありませんが）。百歩譲るとしても、清潔な方々におかれましてはまさかオーラルセックスとかしてませんよね？ ありえませんよね？ 消毒済み！のお墨付きもないのに？
このように、清潔な人がSEXをするのが大変フシギだと思う一方、やっぱSEXできるレベルの人は真の清潔とは言えないんじゃないの～という猜疑心も芽生えてくる。
永遠に答えはでないとして、今日の収穫としては、「性器に”消毒済み"と貼るのはどうだろう？（面白い） 」と、私の猜疑心ハンパないな、ということでした。皆さまもご一考くだされば幸いです。まあ結果なぞ、出ないと思うけどな。
安いイメージのチェーン店は本当に安いんですか！ だいじょうぶですか！ その目で確かめろ！
安いイメージがあったファミレスチェーン店のガスト。ところが、行ってみたら「えええー？」ってなった。リアルに「えええー？」と声に出てしまったので、その件について言及したい。1日中、ヒマさえあれば思い出し、そして翌日結論が出た。
念のため説明しておくと、人が安いと感じる額は千差万別であることは認識している。
たとえばビルゲイツは、うまい棒を買う感覚で車を買う。我々がペットボトルのコーラを1本買うのと同じようにマンションをヒョイッと「1本ちょうだい」と手に入れるだろう。（じっさいゲイツはかなりお金に対してシビアというか堅実なのは周知されているが）
で、そういう世界を基準にしていてはキリがないので、私基準での「安さ」について考える。
しょうが焼きとライス、ドリンクナシで840円って……これ、フツーじゃないですか？ むしろそこらへんの定食屋さんや喫茶店のポークジンジャーランチのほうが安くないですか？
ガストが安いと思ってたのは私の幻想だったんだろうか……？
頭を抱えてしまった。
しかしよくよく考えてみても、やっぱりこれは安くはない。そう考えるとイメージというのはいかにも重要でまやかしであるか、ということがわかる。
チェーン店のいきなりステーキ、ここも人気で長蛇の列をよく目にする。並ぶのはどうも性に合わないけれど、ここまで並んでいるなら…と一度行ってみたことがあるが値段も質も納得できるところはひとつもなかった。
もしかして私は他者に対して厳しすぎるのだろうか……などと思ってみたが、いやいやでもレモンパイのレモンパイは安すぎるうえにおいしすぎて申しわけないくらいだし、御苑のおはしは安くておいしい。心配になるくらいである。これはもうだいたい毎日思って感謝しているので「厳しすぎる」ことはなかろうと思う。
そういうわけで、マイ脳内イメージで「安い」とウワサの鳥貴族にも近々行ってみたいと思っている。あそこはミックスジュースもある（MJに関してはかなり寛容である）ことだし、そうそう損はないだろう。鳥貴族が好きすぎて、通称鳥貴族と呼ばれだした友人に案内してもらうつもりだ。
ということで、深夜の1時に結論は出た。
他者の評価は信用するべからず。まずは自分で行ってから言え、と。
▼
期待するから失望し、愛があるから落胆もする。
私はお寿司が大好きなので、こちらはかなり厳しいという自信がある。回転寿司にはやさしいと思う（別物と思ってるので）。
なんせ高けりゃ旨いのはトーゼンであり評価するに値しない。けれど、数年に1度くらい、「んっーここは！」と思う店に当たるときがある。お寿司は、ネタはもちろん職人っぽさが極まっているので、そういうところも好ましいひとつなんですよね。で、そこをあげておく。
東京に絞る（おそらく日本海側は相当あると思うので）けれど、蒲田の立ち食いくま寿司、阿佐ヶ谷の鮨なんば、次点でやや庶民感あふれる中野のすしやの久。
べらぼうに高くないのに旨い。真摯な職人さんたちが商いしてる、と思ったけれど、なんばはどうやら銀座に移転する（した？）らしいのでリンクは外しました。大将の交代が響くのか、そっち系に行っちゃうの……という残念な気持ち。
ついでに加えると、お寿司屋さんをネットでチェックしても意味ないと思う。金額とのマッチはネットではわからないし、通うとなると板前さんとの相性もある。
けれど、必要で検索する場合は、海老握り（お頭ナシで蒸し）と卵（いわゆるギョク）の写真をチェックすれば、味に関してはまちがいないと思ってる。
海老も卵も、実際にはほとんど食べないんだけど、一貫の握りに対しての入魂とか腕とか、このふたつで大体わかる気がしますよ……。
……ということで今画像検索とかしてしまってめっちゃ後悔……。ランチ600円の女がすることではなかった。
ビル・ゲイツの（交通違反）マグショット。かつてこれをTシャツにして着ていたら、MSの社員に好評だった。
念のため説明しておくと、人が安いと感じる額は千差万別であることは認識している。
たとえばビルゲイツは、うまい棒を買う感覚で車を買う。我々がペットボトルのコーラを1本買うのと同じようにマンションをヒョイッと「1本ちょうだい」と手に入れるだろう。（じっさいゲイツはかなりお金に対してシビアというか堅実なのは周知されているが）
で、そういう世界を基準にしていてはキリがないので、私基準での「安さ」について考える。
5月から、ランチは600円で抑えるぞ〜と気合いを入れたので、安いと評判のガストに入った。フロアは店員さんが2人で切り盛りしているようだ。受付でかなり待たされたが、（そりゃ人員コスト削減ですからね、しかたないですよね～）と、さらに安さへの期待度が高まっていた。
席についてメニューを開いたら、何度計算しても結果がおかしい。
今まで金額を確認して食事をするなんてことはめんどうでほとんどなかったのだが、こういう性格だから金欠になったのだ。この反省点を活かし、最近では"食事イコール金額を確認"という人間らしさが加わった。
それにしてもおかしい。単純計算してもおかしいので、スマホの計算機まで取り出してしまった。どうやっても600円以上するではないか。
ここで、件の「えええー？」である。周辺のみなさんは聞こえないフリをしてくれていたので、このまま狂っちゃおうかなと思ったものの、まだその域に達するのは時期尚早と判断した。
ガストならステーキもイケるかも。と思っていた自分がバカだった。だったら比較的安いしょうが焼きかな……と思ったら、なんとライス抜きの値段である。「ドリンクバーの飲みものとスープ、ライスセット」などつければ千円超だ。
脳内で様々な葛藤があったが、とにかく私は狂うことなくしょうが焼きとライス（ふつう）を注文した。
席についてメニューを開いたら、何度計算しても結果がおかしい。
今まで金額を確認して食事をするなんてことはめんどうでほとんどなかったのだが、こういう性格だから金欠になったのだ。この反省点を活かし、最近では"食事イコール金額を確認"という人間らしさが加わった。
それにしてもおかしい。単純計算してもおかしいので、スマホの計算機まで取り出してしまった。どうやっても600円以上するではないか。
ここで、件の「えええー？」である。周辺のみなさんは聞こえないフリをしてくれていたので、このまま狂っちゃおうかなと思ったものの、まだその域に達するのは時期尚早と判断した。
ガストならステーキもイケるかも。と思っていた自分がバカだった。だったら比較的安いしょうが焼きかな……と思ったら、なんとライス抜きの値段である。「ドリンクバーの飲みものとスープ、ライスセット」などつければ千円超だ。
脳内で様々な葛藤があったが、とにかく私は狂うことなくしょうが焼きとライス（ふつう）を注文した。
しょうが焼きとライス、ドリンクナシで840円って……これ、フツーじゃないですか？ むしろそこらへんの定食屋さんや喫茶店のポークジンジャーランチのほうが安くないですか？
ガストが安いと思ってたのは私の幻想だったんだろうか……？
頭を抱えてしまった。
しかしよくよく考えてみても、やっぱりこれは安くはない。そう考えるとイメージというのはいかにも重要でまやかしであるか、ということがわかる。
チェーン店のいきなりステーキ、ここも人気で長蛇の列をよく目にする。並ぶのはどうも性に合わないけれど、ここまで並んでいるなら…と一度行ってみたことがあるが値段も質も納得できるところはひとつもなかった。
もしかして私は他者に対して厳しすぎるのだろうか……などと思ってみたが、いやいやでもレモンパイのレモンパイは安すぎるうえにおいしすぎて申しわけないくらいだし、御苑のおはしは安くておいしい。心配になるくらいである。これはもうだいたい毎日思って感謝しているので「厳しすぎる」ことはなかろうと思う。
そういうわけで、マイ脳内イメージで「安い」とウワサの鳥貴族にも近々行ってみたいと思っている。あそこはミックスジュースもある（MJに関してはかなり寛容である）ことだし、そうそう損はないだろう。鳥貴族が好きすぎて、通称鳥貴族と呼ばれだした友人に案内してもらうつもりだ。
他者の評価は信用するべからず。まずは自分で行ってから言え、と。
▼
期待するから失望し、愛があるから落胆もする。
私はお寿司が大好きなので、こちらはかなり厳しいという自信がある。回転寿司にはやさしいと思う（別物と思ってるので）。
なんせ高けりゃ旨いのはトーゼンであり評価するに値しない。けれど、数年に1度くらい、「んっーここは！」と思う店に当たるときがある。お寿司は、ネタはもちろん職人っぽさが極まっているので、そういうところも好ましいひとつなんですよね。で、そこをあげておく。
東京に絞る（おそらく日本海側は相当あると思うので）けれど、蒲田の立ち食いくま寿司、阿佐ヶ谷の鮨なんば、次点でやや庶民感あふれる中野のすしやの久。
べらぼうに高くないのに旨い。真摯な職人さんたちが商いしてる、と思ったけれど、なんばはどうやら銀座に移転する（した？）らしいのでリンクは外しました。大将の交代が響くのか、そっち系に行っちゃうの……という残念な気持ち。
ついでに加えると、お寿司屋さんをネットでチェックしても意味ないと思う。金額とのマッチはネットではわからないし、通うとなると板前さんとの相性もある。
けれど、必要で検索する場合は、海老握り（お頭ナシで蒸し）と卵（いわゆるギョク）の写真をチェックすれば、味に関してはまちがいないと思ってる。
海老も卵も、実際にはほとんど食べないんだけど、一貫の握りに対しての入魂とか腕とか、このふたつで大体わかる気がしますよ……。
……ということで今画像検索とかしてしまってめっちゃ後悔……。ランチ600円の女がすることではなかった。
権力の暴力は愚力である。わが人生トップクラスの懺悔
さて。先日Twitterで連投した「権力と暴力」についてのツイートをまとめてみた。あくまでもくっつけたテイなので、まとまりはないかもしれない。熱いです。いわゆる熱い「懺悔文」です。
どんな理由でも、大人（親・教師・先輩・上司・客）など、大なり小なりの権力者が、子や目下の者に暴力を振るうのは最低だと思う。
教育だの躾だの礼儀だの、そんな都合のいい言い訳には閉口してしまう。まだ「頭にきたから殴った」。その方がよほど人間らしい。
冷静に暴力を振るう人間なんてこの世にいますかね？ そして第三者が「あれはしかたない」などと言う。これも以外に多く、そのことも本当に解せない。権力という愚力の乱用でしかない。それ以外の何ものでもない。
昔、オンが、浪人生（ハタチ超えね）だった時に、死ぬまで忘れられないだろう事件が起きた。
その日は昼からうちで集まりがあり、独身者のほとんどは深夜まで残って酒を飲んでいた。見知った相手ばかりではないのに、めずらしくその席にオンもいた。
酔って泥酔していたわけではないけれど、イヤホンで音楽を聴き、サングラス（あれはなんだったんだ…）をかけ、終始無言ながらご満悦だったオン。ただ、深夜だというのに部屋にもどらず、友人らが持ってきた（おそらく高価な）日本酒を飲むので私は軽くたしなめていた。
私がオンに注意することはめったにないが、したとしても彼は「うぇ～い」と返事をして行動にうつすのが常である。ところがその日は、私の言うことに耳をかさない。
本音を言えば別にいいやと思っていたし、家族や昔なじみとの席であれば気にもならないはずだ。比較的新しい友人らの手前、パフォーマンス的に注意をしたのも否めない。そして私はその場にいた旧知の男友達に「いっしょになって注意してくれ」と助っ人を頼んだ。
その直後だったと思う。
ひとりの男が、いきなりオンの髪を両手で掴んで激しく上下左右に振りまわした。なにが起こったか一瞬ではわからないほどのスピード。大声でなにか言っていたはずだがまるっきり覚えてもいない。たぶんみんなもオンもわからなかったと思う。心底血の気が引いた。あの瞬間を思い出すだけでも震えてしまう。暴力の主は、短大とはいえ教鞭をとる職にいる。当時の私の恋人だった。
その日は昼からうちで集まりがあり、独身者のほとんどは深夜まで残って酒を飲んでいた。見知った相手ばかりではないのに、めずらしくその席にオンもいた。
酔って泥酔していたわけではないけれど、イヤホンで音楽を聴き、サングラス（あれはなんだったんだ…）をかけ、終始無言ながらご満悦だったオン。ただ、深夜だというのに部屋にもどらず、友人らが持ってきた（おそらく高価な）日本酒を飲むので私は軽くたしなめていた。
私がオンに注意することはめったにないが、したとしても彼は「うぇ～い」と返事をして行動にうつすのが常である。ところがその日は、私の言うことに耳をかさない。
本音を言えば別にいいやと思っていたし、家族や昔なじみとの席であれば気にもならないはずだ。比較的新しい友人らの手前、パフォーマンス的に注意をしたのも否めない。そして私はその場にいた旧知の男友達に「いっしょになって注意してくれ」と助っ人を頼んだ。
その直後だったと思う。
ひとりの男が、いきなりオンの髪を両手で掴んで激しく上下左右に振りまわした。なにが起こったか一瞬ではわからないほどのスピード。大声でなにか言っていたはずだがまるっきり覚えてもいない。たぶんみんなもオンもわからなかったと思う。心底血の気が引いた。あの瞬間を思い出すだけでも震えてしまう。暴力の主は、短大とはいえ教鞭をとる職にいる。当時の私の恋人だった。
髪を掴まれるまで、オンは暴れて騒いだわけでもない。たとえそうだとしても、それがなにか？ だが、そもそも声ひとつ発していないのだ。
もちろんやられて黙っているはずはない。それでもオンは、防御したり押し倒しただけで、己のこぶしを振り上げはしなかった。体格差も腕力も、オンのほうがはるかに上である。しかも黒澤浩樹先生の元で格闘技を習っていた。小さな中年など、やろうと思えば一発で倒せたはずだ。けれども決してそうすることはなかった。今にして思えば、オンの方がはるかに立派であった。
あの時の、恋人の暴力の理由が、本当に彼が言うように
「大人が稼いだ金で買ってきたお酒を、浪人生のオンが飲んだ」
だったとしても、私にはまったく納得はできない。その場にいた肯定的だった人たちのことも理解に苦しむ。そして未だに苦しんでいる。
あれからオンは、一切のアルコールを口にしなくなった。
もちろんやられて黙っているはずはない。それでもオンは、防御したり押し倒しただけで、己のこぶしを振り上げはしなかった。体格差も腕力も、オンのほうがはるかに上である。しかも黒澤浩樹先生の元で格闘技を習っていた。小さな中年など、やろうと思えば一発で倒せたはずだ。けれども決してそうすることはなかった。今にして思えば、オンの方がはるかに立派であった。
あの時の、恋人の暴力の理由が、本当に彼が言うように
「大人が稼いだ金で買ってきたお酒を、浪人生のオンが飲んだ」
だったとしても、私にはまったく納得はできない。その場にいた肯定的だった人たちのことも理解に苦しむ。そして未だに苦しんでいる。
あれからオンは、一切のアルコールを口にしなくなった。
かなり経ってから、この件を弟に話したことがある。恋人とは言わず名前も出さず、ただ男友達が、というテイで。
性格上怒り狂うのはわかっていたけれど、それでも話してしまった。私は誰かに、いっしょに怒ってほしかったのだ。ただその相手が悪かった。
弟からは執拗に、その後何年も名前を訊かれることになる。
「ぜってー許せねぇ。マジ仕返ししないと気がすまねーよ。同じ目にあわせてやる。名前教えろよ、なんで隠すんだよ」
かつてのヤンキー魂がよみがえってしまい逆に怖かった。けれどもそれで救われたのも事実だ。少しは、であるけれど。
性格上怒り狂うのはわかっていたけれど、それでも話してしまった。私は誰かに、いっしょに怒ってほしかったのだ。ただその相手が悪かった。
弟からは執拗に、その後何年も名前を訊かれることになる。
「ぜってー許せねぇ。マジ仕返ししないと気がすまねーよ。同じ目にあわせてやる。名前教えろよ、なんで隠すんだよ」
かつてのヤンキー魂がよみがえってしまい逆に怖かった。けれどもそれで救われたのも事実だ。少しは、であるけれど。
元ダンナやオカンには絶対言えない。何年たっても血眼になって、地獄のそこまで探しにいくだろう。同級生らの数人は激怒していたけれど、それは私に対しても同じだった。彼らの多くにはほとんど言っていないのだ。半同棲も、これからすると決めていた再婚も、なによりその恋人とつきあうことを反対されていた。
私は、生粋の、平等な立場での暴力を完全否定はしない。路上のケンカを見るのは好きだし、オンが上級生らと殴り合いをしていたときもそれをニヤニヤと見守っていた母親である。暴力が怖いんじゃない。権力という暴力が心底恐ろしい。それを振りかざす人で、本当に強い人などこの世にいるだろうか。いない。断言する。
たとえそんなつもりがなかったとしても、権力を武器にした暴力は、その立場を利用していることと同じだ。たしかにえらいかもしれない。だが、どんなにえらくても、強力な武器権力を持ってこぶしをあげる人間はクズである。
あの時は私も悪かった。そもそも注意したことからまちがいだったのだ。どうかしてたじゃすまされないくらい心底猛省しているけれど、それが免除されるような善行がこの世にあるとはとても思えない。これからもオンに謝り続けていく。
私は、生粋の、平等な立場での暴力を完全否定はしない。路上のケンカを見るのは好きだし、オンが上級生らと殴り合いをしていたときもそれをニヤニヤと見守っていた母親である。暴力が怖いんじゃない。権力という暴力が心底恐ろしい。それを振りかざす人で、本当に強い人などこの世にいるだろうか。いない。断言する。
たとえそんなつもりがなかったとしても、権力を武器にした暴力は、その立場を利用していることと同じだ。たしかにえらいかもしれない。だが、どんなにえらくても、強力な武器権力を持ってこぶしをあげる人間はクズである。
あの時は私も悪かった。そもそも注意したことからまちがいだったのだ。どうかしてたじゃすまされないくらい心底猛省しているけれど、それが免除されるような善行がこの世にあるとはとても思えない。これからもオンに謝り続けていく。
あのとき、オンの怒りを鎮めることに私は注力した。
「彼（恋人）はオンのこと思ってやったんだから。同じくらいの子もいるし、本当の親になるつもりでやったんだと思う」
そう何度か諭した。それを聞いたときの、オンの気持ちを考えると胸が張り裂けそうになる。私も完全に加害者だった。
自分の子を虐待したも同じ。なぜあの時、暴力を追い出してオンの前に立ちはだからなかったのか。子を守るはずの母が、なぜそんな狂気の行動にでたのか。
許されようとは思っていない。むしろ、許してはいけないと思う。あれは本当に私だったのかとさえ思うけれど、まちがいなく私だった。最悪だ。挽回できる余地などない。ただただあの時の自分の判断がそこはかとなく恐ろしい。
私は長年、ネットでもリアルでも、たくさんの恥を晒してきた。けれどもそれらはどれもこれも本気じゃなかったんだろう。あの事件のあとしばらくしておきた人生初の精神的衰弱。そして死のうと思ったことはたしかに恥でみっともないことではある。だが、ぜんぶ私がしたことであり事実は変わらない。今では自虐としてつかえるネタに昇華させてしまった。
昇華もできないこの件こそが私の唯一の恥であり汚点である。今後これ以上の愚行は想像もできない。それほど、この世で1番醜く、最低な行為をしてしまった。べつに開き直ってるわけでもない。
昇華もできないこの件こそが私の唯一の恥であり汚点である。今後これ以上の愚行は想像もできない。それほど、この世で1番醜く、最低な行為をしてしまった。べつに開き直ってるわけでもない。
書いて公開したことで、この神聖（私にとっては、ね）なブログを免罪符がわりに使うつもりは毛頭ない。私は軽蔑されるべき人間だという自覚はあるし、そしてこれからも、あの時の私を嫌悪しつづける。
