北斎と生賴範義の共通点


生賴範義 自画像


葛飾北斎 自画像

葛飾北斎、生賴範義、2人の天才を同時期に観て思ったこと。

努力や才能を超えて、何か未知のパワーに選ばれてしまった人は、他人を感動させるばかりで本人は大変だろうなぁ……ということだった。

高い評価を得て、社会的に成功しても、より絵を極めたいという渇望がある限りは慢心することもなく手を動かし続けるんだろうと思う。実力がある人ほど中毒みたいにそうなる気がする(だから誰にも凌駕できない唯一の作品を私たちは観られるわけですが)。

うすら恐ろしいような気迫を感じる絵を目の当たりにしたとき、背負って生まれてきたというか、こうして生きることしかできない悲壮感も同時に受けることがある。これはもう、努力とか好きとかはとっくに超えていて、天意を受けた人の宿命で、抗えないもののような気がしてしまう。

似たような道を目指してる人たちにとって、良い作品を観ることはとても大切だけれど、そのことによって逆に、打ちのめされて折れるようなことがないといいなぁ……と、余計なことも思ってしまった。

というのも、ガンで夭逝した同僚はめちゃくちゃ賢い人だったけれど、美大を首席で出た彼女から
「『この世界で1番にはなることはないな』と早々に悟って作家の道はあきらめた」
と聞いた時、なんてバカなんだ! と思ったことがあったからだ。
同じ人間だけど、ちがう人間だし、この世界で同じ道でもちがう路線があると思う。

なので、若人は、いや若くなくても、やりたいことがあるならそれだけで凄いこと(やりたいことが見つからない人もすごく多いから)なので、怯まずどんどん邁進してください、ほしいな、そのほうがかっこいいですよ、と思いました。

話が逸れた。オワリ