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Weekly Teinou 蜂 WomanにUPした記事内テキスト抜粋Blog

さるハゲロックフェスティバルはまるっとお得だった



せこなお玉置

かわいしのぶちゃんにお誘いいただき、さるハゲロックフェスティバルに行く。
しりあがり寿さん主宰の、10年続いているフェスである。行ったあとで知ったのだが、好きなミュージシャンや文化人的な人たちが多数参加しているお得なイベントだった。

柴田聡子と森の仲間たち」が22時から。ギリで間に合った。小さいハコでの柴田ライブは初めてで、近距離で聴いてこれは紛うことなく天使だと思った。同じ人間、同じ女性に分類していいのだろうか。たぶんNGだろう。その横で、かわいしのぶちゃんが渋いベースをかき鳴らしていた。

もうひとつの目当てであったマダラカレーはとっくに売り切れていた。前日に魅力的なカレーの会に誘われたのだけど、いやいや明日はマダラだし……と思ってお断りしたのが悔やまれる。

かろうじて残っていたメニューもサバの焼き物とサバコロッケ。そしてダイコンの漬物。私はサバが食べられない。居合わせた玉置に、小銭がないと言ってダイコンを2本おごってもらった。露天の塩漬けきゅうりのような味を想像していたら、とんでもない味で、塩麹で漬けたのだと教えてもらった。これはマネしたい。



第1第2会場をフルに使って暴れていた大日本プロレスの人たちの試合(余興?)。観客にケガのないように留意しつつの格闘で、サービス精神の塊である。プロレスはエンターテイメント界における神だ。もっと崇めなくてはならない。そんな神のひとりに、私は盾にされたあげく羽交い絞めにもされた。なんという幸運。私だってエンタを心得ている。とりあえず敵を煽って挑発し、見せ場を作ったつもりだが、いっしょにいた玉置のカメラが間に合わずおごってもらったのも忘れて文句を言いまくった。

終バスで帰るつもりでいたけれど、けっきょくダラダラと最後まで残った。
私は音楽にもギターにも明るくないし、ましてやギターの音色ひとつでかっこいいと思うことなど皆無だったが、トリのギターソロに聞き入ってしまった。

詳しいであろうマリオさんに訊いたら、クレイジーケンバンドのギター小野瀬さんだと教えてもらった。えええぇ……CDは持ってないけれど、カラオケではよく歌うのだ。そうだ、そうそう! たしかにあの曲でもソロがある、そしてギターが印象的だ。

打ち上げで、かわいしのぶちゃんと自撮りをしようとしていたら、その小野瀬さんが「撮りましょうか?」と言ってくださり(!)、うぎゃーーーーと一緒に写真を撮ってもらうことにまんまと成功してしまった。(右端)



その後、マリオさんと小野瀬さんそしてしのぶちゃんのプロ3人が専門的なエフェクターの話をしていたので(ああ、これは私にはわかんないや)とテキトーに聞き流していたら、しのぶちゃんがチカラ技で製麺機の話にすり替えている。同じ機械だけれど、いつのまにか麺の話になっていたのですっかり混乱したが、ジェントルな小野瀬さんは「食べるの好きなのでぜひ」と言っていた。あとでブログを拝見したら、あながちリップサービスでもなさそうで、B級グルメ好きとのことだった。


あまりにも空腹だったので、途中、ムリヤリ誘って焼き鳥屋に行った。帰り際に
「土屋さんずっとひとりでしゃべっていた」
と言われる。自覚はないものの、最近よく言われるのでそうなのかもしれない。
しゃべる・飲む・食べるのほとんどを私だけがしていたのかと思ったらおかしくなってしまったけれど、ほかの3人にとってはまったくおかしくないだろう。つまり、おかしいのも私だけ。すごいな、と他人事のように思った。