シャチと会話した話

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窓の外は、濃紺の海でした。
シュワーーと泳ぐシャチが見えたので、呼んでみたら一頭二頭と増えていって、目の前に五頭がやってきた。
彼らはトドみたいにして砂浜に立ち上がり、ちょっと何をしゃべったかのは覚えていないけれど、私と会話して、最後に
「今日のところは帰るね」
と言う。

ごはんをあげて(投げて)
「絶対また来てね」
という思いを込めてそう言って、海に戻る彼らを見送った。
しなやかなバネがひっくり返ってむやみにジャンプして、そうして水しぶきをあげながら海にかっこよく飛び込んでいった彼らを見て、(泳げるの、いいな……)と思ったけれど、考えてみたらべつに私だって泳げる。


すごくいい夢を見てしまった。すごくいい夢だ。
また見たい。

 
そんな話をややコーフンぎみに友人にしたら、
「夭折した友達がシャチになって、何かを伝えにきたんじゃないのか」
と言う。
そういう類の話は一切信じてないけれど、指を折って数えてみた。
1本足りない。
でももしかしたら、つい先日、彼女らの子供たちに性病について注意喚起をしたことと何か関係があるのかな、と思って数えてみたというか数えるまでもない。子を残して逝ったのは2人だ。
3本多い。なんなんだ。