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Weekly Teinou 蜂 WomanにUPした記事内テキスト抜粋Blog

1足す1は、田んぼの田

 
ブブーーッ


はちみせの動向


更新していない間、たしか先週も先々週も今週もはちみせでは新作やら再入荷やらSOLD OUTやらそうでもないものやらいろいろありました。

諸先輩方によれば、2月と8月は売上が落ちるらしく、ふうんと思っていたけれど、毎回瞬殺をきわめるつめをぬるひとさんのつけ爪にいたってはその日のうちに完売になり、その威力を見せつけてくれました。

どうもありがとう。



今回の新作は、「生半可」という作品。
いろをのせた紙を爪に落とし込むという、はかなくてうつくしいもの。

はちみせオマジナルもやたらとやってます。
こういうのは勢いというものがあって、これが生活の糧になってないから自由にとりゃああああああとやったり、しばらく放置したりできる。やりたくないときにやらなくていいのは本当にすばらしいことです。すばらしいけれど、それは仕事とは言えないな。



バッグ数種類、ビーサン、パスケース、マイクロファイバークロス、あ、キャップ、そしてTシャツで新作が出ました。

ホラー系はハンカチから始まって、コインケース、パスケース、そしてTシャツ。
ペルシャ絨毯も諸々作ってビーサンまでいたりました。

TシャツはSOLD OUT。
リクエストが押し寄せてるので近日中に再販します。

商品ページをアップしたあと、完売になったらなるべく早めに奥にしまいこむようにしてるんだけど、「再入荷のおしらせ」ボタンを押してもらえると、次に入荷したとき自動的にイチ早く通知がいくはずです。





カラダを張って、日々宣伝に勤しんでおります。

はちみせオマジナルカテゴリ



某日



夏休みの小学生たちが、バスに乗ってくるので楽しい。

この前は背後で
「1足す1はなーんだ?」
「田んぼの田!」
「ブブー、1でしたー!」
「2だろ!」
「2でした」
という会話が聞こえてきた。
多幸感だ。

こんなことはいつまでも覚えているのに、今日、5時間過ごした相手の名前を最後まで覚えられなかった。



某日

食事をしてたら友人らがdis子の写真を見せろという。
(わたしをdisってくる二十代女子のこと。エピソードはこちらでどうぞ

なのでTwitterアップ用に写真を撮った。



そういえば先日、dis子と仕事ででかけたんだけど、
「土屋さん、本当にいろんな人に話しかけますよね……」
とあきれた顔して彼女が言い出した。
たしかにわたしは、店員さんやバス停で座ってる人とかに話しかける。

気を引き締めておかないと、ふつーに話しかけてしまう。
話しながら
(あ、また話しかけちゃった!)
って、一応思う。
けれども話しかけておいていきなり無言になるのもどうかと思うのだ。
これで損をしたことも怖いめにあったこともないというか記憶にないのでわたしはきっと懲りないのだろう。



某日


中華屋で黒酢を床にこぼして動揺してしまい、
「すみません、当たったらこぼれちゃったんですけどー」
と事実に忠実に言った。
すみませんという気持ちで言った。

「あら、服は? だいじょうぶでしたか?」
「服なんかいいんです、こんなの……」
と言いながら、拾った黒酢のボトルを元に戻し、オレンジ色の床を見事に黒く染めた液体をみた。北海道みたいだな、とも思ったけれど、そこでわたしはめいいっぱい謝罪したつもりでいたのだ。

そして戻る時間が迫っていたので、片付け手伝えなくてすみませんの意で
「あの……帰っていいですかー」
とも言った。
申し訳ないという気持ちで言った。

けれども同行者らに、前言は(ここに黒酢があるのがわるい)みたいな言い方だったし、(帰りたい)というふてぶてしさに溢れていたと言われてしまった。
しかも謝罪してないじゃないかと会計のあとに言われてハッとして、再度ドアを開けて「すみませんでした」と謝罪した。

「ちょうどヒマだったから仕事が増えてうれしいわ」
と馴染みの店員さんは言ってくれた。ちなみにマリちゃんという。
ガンで夭逝した腹心も、アメリカにいる親友もマリだ。マリとは気が合うのだ。

何を食ったらこんな機転と気のきく発言ができるようになるのだろう。
たぶん中華料理だな。


某日

ドンキに夏バテ中のウツボがいた。
あまりにも夏バテっぽかった。

水族館で見るウツボは、岩の中に身を隠し、頭だけ出して口を開けっ放しにしている。
エサを待ち構えているのだろうけど、そもそもバレバレである。
あの、ちょっとバカっぽいところがかわいいのだ。

身を隠す本能さえ忘れてしまったのか、ウツボ
かわいそうだけど、きっと夏バテのウツボはめったに見られないので写真を撮った。

見たらやっぱりかわいそうだった。



仕留めた獲物を前に、満面の笑みで写真を撮る小憎たらしいハンターみたいだ。醜い。

しかもわたしはこの時、(こんな環境だからきっと早死にしてしまう。次きた時はもういないかもしれない)などと思っていたのだった。


ところで歳をとるとピンクが好きになる説、あれ本当ですね。