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Weekly Teinou 蜂 WomanにUPした記事内テキスト抜粋Blog

順番で言えば先に死ぬ

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お風呂に入ってたとき、
「順番でいうと私の方が先に死ぬよ?」
って5歳くらいだったオンに言ったら、"人間は必ず死ぬ"ということがまだ理解できないらしく、発狂的に泣かれてしまい、かわいくてかわいそうで私も泣いてしまって近所の人たちがウチの風呂の窓の外に集まって緊急会議してた話はしましたっけ?

……というか、3回くらいしてます。

あまりにも泣き止まないので、
「わかった! わかった! 死なないから! 私は死なない!」
と宣言したと思うけど、そういえばあれ撤回してません。

オカン不死身だと思われてたらどうしようか……。

 

※画像はまったく関係ない、スティーヴ・アオキです。コーチェラでの彼がすごかったのでインスタさがしてみました。

 

イカれててイカしててどうかしてる価値ある価値バッグ

Twitterの話題で恐縮です!

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ここ数日のあいだ、#女の価値を決めるバッグ のハッシュタグTwitter民を沸かせています。オカンがマニアでやたらと買ってくるので、カバンはけっこう多く持っているはず……。ところが人様にお見せできるような価値のあるバッグは皆無。ほんとショボい。

毎日せっせと海外のバカ記事を巡回してオモシロバッグも紹介してきたつもりでいましたが、じっさい所有しているカバンはすべて価値で言うところのゼロ。無価値・無意味・無意義なモノばかりでふがいない限りです。

己の頭をハンマーでぶん殴って「目を覚ませ!」と恫喝したいところですが、あいにく手元にハンマーがありません。あったところでどうやって自分の頭を殴ればいいのかもわからない。

しかたないので、僭越ながら日本中の女連中が晒してくださった価値あるバッグをモーメントにまとめさせていただきました。

ものすごい数ですが、私的に「よい(好き)」と思った、イカれててイカしててどうかしてる価値バッグのみをチョイスした次第です。

日本の女性陣、まじでホレ直しましたね。
これは未来が明るい。
男性のみなさまがたもさぞ心強いことでしょう。

#女の価値を決めるバッグ で日本の女性陣ホレ直した"
モーメント
twitter.com/i/moments/9839…

しょうが焼きが食べたかったのに重ね切りをご披露された話

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なぜか無性に「しょうが焼きが食べたいっ!!!!! 」と思いました。まあよくあることというか一種の発作です。

特効薬は食べることしかない。検索して評判の良い喫茶店を見つけて行ってきました。はるばる的にバスを乗り継いで……。

席に座って注文したところ
「今終わりました!」
と、なにがそんなにうれしいのかものすごくうれしそうに言われたので、私もつい笑顔で
「じゃっ! ナポリタンで!」
と言ってしまった悲しみを裸体のブロンズが一部始終見てた。




そしてハム重ね切りというスゴ技まで披露してくれました。



けっこうこれ、はがして枚数数えるの大変だったんですけど。老眼だし。
6枚です。



ちなみにこちら、焼きそばではなくナポリタンです。
しかしながら味は焼きそばでした。
 
 

「先にそっちで研究してて」吉田正高さんの、お別れじゃない会

先月の31日、吉田先生ことオタク界の暴走王・江戸栖方こと吉田正高さんが、一足先に遠いところにいきました。

f:id:asobi:20180409180401j:plainPhoto:川瀬一絵

オタク、歴史学者、教育者、蒐集家、奇人・変人など、様々な顔を持ちますが、私にとっては「慈愛に満ちた人」です。

てんで話の通じない私やオカンのような者にも、うちの息子などの子供にも、どんな人であれ分け隔てなく自然に接してくれる印象が強い。

上の画像は、うちの実家に遊びにきてくれたときに一絵が撮ってくれた家族写真(まだ三人でしたね)です。無上のオタクふたりだというのに、映画の広告のような奇跡の一枚。首から提げたそこらへんのタオルが光り輝いていませんか……。

お似合いとかいう生半可なものではなくて、このふたりでしかあり得ない次元の夫婦です。世界中どこを探しても吉田さんの妻にこさささこ以外は考えられないし、ささこの旦那に吉田さん以外はない。つかムリ、そういうふたりということです。

彼のSNSでのノロケは界隈で有名ですが、「こんなオタクでも、結婚できてしあわせになれるということを、オタクのみんなに知ってもらっていたんだよ。希望が持てるじゃない」と言っていて、ノロケが希望になり得るんだ…へぇ…と、ちょっとわけがわからなかったことを覚えています。でも、今ならわかる。ああそうだよね……そうやって生粋のオタクの道導として24時間活動してるんだよねって。

こんなオタクと吉田さんは言いましたが、そんじょそこらのオタクとは一線を画します。今、一概にオタクといっても「いい意味で」使われることが多いけれど、それに背反するかのごとく、吉田さんは、ダサい、典型的な、時代が少しちがえば顔をしかめられてしまうような純一無雑のオタク。あえて自ら体現しているのかもしれません。

黒木あるじさんが新聞に寄稿し、彼を称した「知の巨人」。まさにそれでした。



azumanosさんのTwitterから(画像クリックで拡大)

たとえば、私が何かの特撮ヒーローを思い出そうとして
「アレが好きだったんだよねー。なんかさー、星みたいな形の○色のベルトしてて、○○から飛び出してスーツは○色だっけなあ……」
と曖昧すぎにもほどがあるたわ言を言っても、
「あ、それね、○○じゃない?」
と、スマホiPadに保存してある大量のデータを瞬時に操りそこから動画を出してきて見せてくれる。
「このシーンは○年○月に放送された『ナントカナントカ』の回なんだけど、これがねーいいんだよねー。ここここ! 見てホラッ! これがもうかっこいいんだよー。この次に○○するから見てて、見ててよ。ホラッホラッ! ね」
と、「ね」の瞬間だけ一時停止のドヤ顔を一瞬したかと思うと、直後にはグレートランチャーぶっ放したように派生した話がドドドドドーと進んでいく。
私なんかはたいしたキョーミもないのに「好き」とか言っちゃったもんだから、聞かないわけにもいかず、もう吉田さんの前ではぜったいにアニメや特撮のキャラクターを安易に好きとか言わないぞ……言ってなるものか…と思ったものです。


コミケだっけな。ささこ手書きのペアTで見せつけていました。

昨日、告別式に参列してきました。
別れの挨拶では、早稲田や東大など日本教育者トップの方々が参列、挨拶する中で、「オタク」「触手」「ロリコン」の言葉がマイクを通して何度も連呼され、しかも全員が別れの挨拶にもかかわらず「別れ」を言わない。
「そっちで先に研究していてくれ」
「触手の地獄もたまに見てきて」
「天国にオタク仲間を増やしておいて」
というメッセージを送る、『ちょっと先にそっちで待ってて』な会でした。

ありったけの愛情をすべてしぼりだし、妻と子供たちに全力でもってささげていた吉田さん。しかも毎日です。
全身全霊、全力で愛されたことのある人は、みんな、大丈夫なので。しっかり血となり肉となり糧として生きることができるので。まだ私にはどこなのかはわからないけれど、"そっち"で安心してバズーカみたいに喋りまくって、研究して、収集して、コンテンツを広めていてください。


式後。もうこないかもしれないな……と思いながら歩いた山形の道。

かつて、崩れて泣いてしまったとき、
「泣かないでよ、土屋さん……」
と、背中に手をあててくれたことがありました。
その声はとても弱弱しくて力強くて、泣きたくてでも泣かなくて、切羽詰ってるのに他人の心配をするやさしさにあふれていた。こういうことを私が言うのも本当におかしいのだけど、小さな男の子が、二本の足をピンと踏んばらせ、倒れないように倒れないようにと必死にがんばっているような声に聞こえてやっと我に返った記憶があります。

泣いたらまたあの声が聞こえてきてしまう。
反芻しながら、祭儀場の中で私は泣かなかった。はず。
みなさんが言うように、お別れではないし、吉田さんはとても幸せだけど、でもやっぱり会いたいときに会えないことはとてもさびしい。さびしいことにまちがいはないのでさびしいです。

さびしいけれども、ささこを通じて吉田さんと知りあえて、話せて、本当の「知」「好奇心」とはどういうことなのか、少しだけでも垣間見ることが出来て、よかった。
吉田さん。本当に、どうもありがとう。



式場で、吉田さんのコレクションのほんの一部のアニメや特撮、歌手の映像などがバンバン流れたんだけど、冒頭がB.B.の凱旋コンサートの名シーンだった。

 

当日、待ち時間に血迷って蔵王温泉に行ってしまった私の苦行は本家のハチに載せているので、興味があればご一読ください。

Weekly Teinou 蜂 Woman: 「先にそっちで研究してて」吉田正高さんの、お別れじゃない会

ひがんでるうちは大丈夫という理屈とヘ理屈

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イチャついてるカップルを見て歩道橋から落ちろ! と思ったり、パリピー眺めてスズメバチの集団に襲われますように…と願ったり。こういう"ひがみ"の感情を持っているうちはまだ大丈夫なんじゃないだろうか。


黒い布を頭からかぶせられたような暗黒にいた数年間、私はどんな人を見ても悲しくなった。

押し車を押して横断歩道を渡る老人を見ては、
「ああ、死にたいだろうに死ねないんだろうな、気の毒だなあ……」
と思ったり、小さな手を繋いで列になって歩く幼児たちを見たら
「これから先、どんなに長い地獄を生きていくんだろう」
と勝手に心配したり、喫茶店で熱心にゲームに興じてる若者がいれば
「居場所がないんだろうなあ……親から見離されて、寝るところもないのかも…」
と勝手に胸を痛めて涙していた。
ぼんやりと覚えているのはこういう感情(情景)だけで、ひがんだりうらやんだりの記憶が一切ない。今にして思えば、"見ない"ようにしてきたんじゃないかと思う。

認知バイアスの中でも、歪んだ確証バイアスなんだろうか。自分に他者の不幸を喜ぶようなシャーデンフロイデがあるとは思ってはいないけれど、もしかしたら「この世は悲しい」ことにして、類似性を保ちながらなんとか自分を守っていたのかもしれない。

なので、他人を見てひがんでる人、大丈夫です。まだまだ大丈夫。



なぜこんなことを思い出したかと言うと、さっき、カーラーを頭に巻いたままコンビニに行きそうになったから。すんでのところで気付いて階段の途中で外したけれど、あのまま外に出ていたら完全にカーラーババアだし、そのうえ今日はキチガイ色として我が母校で有名な真っ赤なスカートを履いてきており、これ第三者から見たらカーラーどころか完全にヤバい人じゃないか……同情されるレベルだぞ……? ということに気付いて、そういえば同情ばかりしていたなという……。

さまざまなことがトリガーになって、ちょっとしたことを思い出しては現在の平穏な日々を噛みしめております。物理的に決して平穏じゃないんだけど、気持ちが平穏ならすべてオッケーなので。
そういうとこだぞ?

友人らの子供たちがかわいくてしかたない

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友達の子供たち、昔もかわいかったですけど、高校生とか大学生とか成人になってますますかわいくなってしまって会うたびに抱きしめたい。

と、思ってツイートしたのですが、この感情はいったいなんだろう。あますとこなくいとおしい。新生児、幼児、小学生から青年期と、その成長ぶりを見てきたことが要因でしょうか。人の子がこんなにかわいいのだから、自分の子がかわいくないわけがない。正直毎日世話をして甘やかしてハグしたい気持ち山々なんですが、自立という意味においてはそういうわけにもいかない。親というのは因果な商売です。

ところで、友人の子(こいつがまたすこぶる良い)が小さい頃のこと。
私がこんなことを友人に話していたのをしれーっと聞いていたらしいのです。

「1人で国会前で火だるまになって抗議したり、切腹自殺したりして新聞に載りたいよね〜」

もちろん私は覚えていませんが、いかにも言いそうなことだし今でも思いは変わらない。しかしそのおかげで、私は子に「切腹丸」と(影で)呼ばれているそうです。

正しい切腹の仕方まで話していたとのことで、今にして思えばそれ、子供の前ですることではありませんでしたね……。よほど印象深かったのでしょう。三つ子の魂百まで……まあアレです。この年齢でニックネームをつけられるのはそうそう悪い気はしません。

iPhone機種変更パニック

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iPhoneの機種変を発作的に思い立ちまして、自力で買うのはたぶん生まれて初めてなので、8とXとどちらを買えばいいんですかアンケートなどをとり、その画面を見せながら、ビックカメラの店員さんに
「知らない人たちが8のほうがいいとか言ってるんで……ホラ……」
と見せたら
「ボクも8を使ってるので8にしましょう!」
と言われたので、ようするに8にしました。

購入時と、中身を(自力で!)移行しまして、後半はほとんどその実況になっております。まともに相手してくれた方々、本当にありがとう。

特筆したいのは、新しいiPhoneの設定で、何度も何度もニューアイフォンに「Hey,Siri」と言わされたことです。
「"Hey,Siri"と言ってください」
「もう1度 "Hey,Siri"と言ってください」
「あともう一回 "Hey,Siri"と言ってください」
「"Hey,Siri"私です、と言ってください」
「もう1度"Hey,Siri"私です、と言ってください」
「"Hey,Siri"今日の天気は? と言ってください」
「もう1度 "Hey,Siri"今日の天気は? と言ってください」

Siriはほぼ使ったことないので、この行為は大変屈辱的でした……。
「Hey」じゃないんだよ、という……。

この屈辱を乗り越え、私の前には、光り輝く新iPhoneがはりきっております。