Twitterで、世界中の"なう"が猛ダッシュで流れていた頃
エゴサの鬼。
エゴサーチ、通称エゴサ。己の名前を検索して、どう言及されているかチェックし怒ったりよろこんだりする行為である。
私の場合はほとんど言及されてもいないし、したところでロクなことがないのは自明だ。長年ネットを浮遊した身なのでディフェンスには抜かりない。つまり、ほとんどやらない。
けれども昨日、「著名人に触れた知人のツイート」が、当の(著名な)ご本人からRTされているのを目にしたのだった。
あ。エゴサだ。
と思い、そこからなぜか怒涛のエゴサーチがスタートしたのである。
もはやGoogleは錯乱状態なので、Twitterのみではあるものの、まあヒマだったのだろう。(昨日は多忙と書いたが)
ネットで有名な必死小僧
ところが意外にも、気分を害するようなツイートはほとんど見受けられなかった。もしかしたら脳内で完全スルーした可能性はあるけれど、まあどっちにしても精神がご機嫌なのはよいことだ。
そんなわけで、ついうっかりもクソもないものだが、RTしまくったので一部をここに転載したい。最古は2007年6月、おおつねさんのツイート。
RT @otsune:
「weekly teinou 蜂 woman」の土屋遊さんを発見したが誰もAdd(※今のフォローのことですね)していない。
posted at 22:16:10
初期のTwitterは、日本語で呟くことはできたけれど、登録はまだ英語だった。もちろんアプリもない時代。ブラウザを開いてホームに行くと、フォロイーは関係なく、Twitterに登録している世界中の呟きがダダダダダダーーーと流れていた。
それまでもサイトを通じて海外の人たちとやりとりはしていたけれど、この時ほどネットが世界を繋いでることを可視化できたことはない。
「ヤバい。コレ……まさに『世界のなう』じゃん!」
世界中の、見知らぬ人たちのコトバが流れているそのサマを見て(読めないので見るといったほうが正しい)、これぞネットの醍醐味……と震撼したのを鮮明に覚えている。まだ画像も貼れなかったころだ。
誰かが私を見つけ、あるいは私が検索して誰かを見つける。興味のある場(siteやSNS)に行く、blogで言及する、TwitterでRTするなど、知らない人を知る術は今でもあるけれど、自分の取捨選択なくゼロからふつーの人のコトバを見聞きできたのは、唯一あのシーンだけだったように思う。
それでなくても技術には疎いし、ITの進化にマヒもしている。今ではこのジャンルは何にも感動しなくなってしまったけれど、あの時のことを思い出すだけでコーフンがよみがえる。
残念ながら、あの仕様はすぐになくなってしまった。登録数が莫大に増えた今、もう現実的には不可能かもしれないけれど、たまに思い出しては「あれはすごかったなあ……もう1度見たいなあ」と、なんというか、初心にかえった気分になるのだ。
見たい。どうにかして見たい。いったいどんな早さになるんだろう。
と、過去に思いを馳せるのはババアのすることなので、気を引き締めてさらに馳せまくる。過去10年以上を追って、言及してくれたツイートの一部をここから紹介したい。
正直ウザいと思うので、身の安全のため本日はここでクローズボタンをクリック、あるいはTwitterまとめの下部までスクロールしていただいてかまわない。
……と思ったけれど、ここまで来たからには私がもっともうれしかったツイートを読んでから去ってくれ。
RT @koetokizu: 小学生の素晴らしさを奇跡的に毀損されずに大人になっているような人も稀にいて、知っている人だと土屋遊さんや平山夢明さんはそういう人だった。そういう人たちは小学生が中学生になるあの魔の時をなぜか通らず大人になっているように思う。
posted at 01:40:08
私とは面識ないだろうけど……うれしいな……と思ったのだが、キョーミ深い他ツイートを読んでいたら、我妻俊樹だったので仰天してしまった。たしかにいかにも彼の口調というか文体そのもの。Twitterには彼のbotもあるし、以前のアカは更新していないのですっかりネットから離れているものと思い込んでいた。
彼の言うように、たしかに私は魔の時を過ごしてないように思う。もし『魔』の通過点があったとしたら、数ヶ月ネット断ちした時期だろう。
通過した私は、なおも毀損されずにいるんだろうか…それとも自分でぶっ壊しちゃったかな…と、少しだけ考えてみたものの、わかったところでどうしようもないのですぐにシャットダウンした。
しかし無口な彼はつねに思考をグルグルさせていると思っていたけれど、こんなふうに、好意的(ですよね? 素晴らしさという文言が入っているし!)に浮かべてくれるとは意外であった。どうもありがとう。たぶん読んでないだろうけど。
……というわけで今度は本当にRTまとめです。主に私のための。
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http://portal.nifty.com/2006/11/23/c/2.htm
posted at 21:12:57
posted at 21:13:23
posted at 21:18:07
土屋遊さんの食レポどれもクオリティ高い…あと食べ物のチョイスのセンスがめちゃくちゃいい…。
posted at 21:18:39
posted at 21:18:57
posted at 21:19:05
posted at 21:19:10
posted at 21:19:21
posted at 21:20:28
RT:「目ざめよ!こそ目ざめよ!」ってコンテンツをつくってたのは土屋遊さんだったっけか。
twitter.com/jaku_chang/sta…
posted at 21:57:50
posted at 21:57:55
RT:明日のアー、土屋アソビさんとか、ゆっくり歩いてくるだけで面白いのそんなの、ビヨンセじゃんか
twitter.com/dorowasser365/…
posted at 22:01:21
posted at 22:01:50
posted at 22:04:26
posted at 22:06:47
posted at 22:15:18
posted at 22:15:21
posted at 22:15:34
posted at 22:16:53
posted at 22:17:50
posted at 22:18:05
……と、こんなところでしょうか。
ネットのスケ番と言われたときもそうだけど、誰かの中でネット妖怪たち、その一員に加えてもらえたことはうれしい。しかもあと10年もすれば還暦なので、本当に妖怪になる可能性がある。残念ながらスケ番は経験ないです。粋がるのはカッコ悪いと思ってたし、何より彼女たちはすぐつるむでしょう?
イカタコ本やふし日記、展示会「フン葬」の感想などなどはおそらく当時しているので除きました。
良くも悪くも言及してくれたみなさん、どうもありがとう。
今もなお懲りずにフォローしてくれてる人たちも。
面識がない場合はミュートもしないだろうし、そのど根性にはほとほと感心してしまうな。