WTBW Text Blog

Weekly Teinou 蜂 WomanにUPした記事内テキスト抜粋Blog

【こ】こどもという生き物

事務所にて、『浮浪者みたいで見るに堪えないので髪を洗え』と指令が出たので、給湯室で洗ってきました。しかし髪をタオルで巻いてる姿こそ、見るに堪えないのではないでしょうか。しかもこのタオル、半雑巾。土屋遊です。このまま喫煙場に行って、ビル全体の喫煙者たちを仰天させたいと思います。

さて、今日のお題は【こ】。
私は子供(とくに小学生)が面白い生き物だと思っているので今日は『子供』でいきます。
seapony3000:

Ke Huy Quan


一番好物の年代は8~9才くらい。小学生で言うところの3年、4年生くらいです。だってあの子たち総体的にバカで自由でしょう?いいよねーバカ。バカさいこーですよね。『うんこ!』って言っただけで腹を抱えて大爆笑してくれるんですよ。

(via The Dyton Brothers, The Best Free Runners of Faggs Road)

いつまでも少女のようだと言われると、ギョッとしてゲッーとしますが、少年のようだと言われるとキュンとします。私はいつまでも少年のようでいたい。つかいたかった。いつのまにかうす汚れた大人になってしまいました。今、半雑巾頭に巻いてるしね。でもね、ついこの前までは、の、ようであったと思います。だから、昨日ツイッターにも書きましたが、私の理想の女性は2年半以前の私自身。自由で、奔放で、何事もどーでもよくってウンコで爆笑できた土屋遊なのです。

FFFFOUND! | 3F7gN4uIxqgq6vcwjnuZhW40o1_500.jpg 500×375 píxeles

昔、ぬいぐるみ作家のせこなおさんに、私のボンクラポエム本『ボン!キュン!ボーン』の感想をもらった時はものすごくうれしかった。
>小さな男の子が泣くのを堪えて強がり言ってるような雰囲気があって、切なくて愛らしい
ほーら、私は少年も好きなら強がりも好き。なんという観察力。なんという感受性。

ところでイカタコ本はまだまだあります。販売促進に勤しんでおりますが、いずれ落ち着いたら小学3,4年生を題材にしたコラム集なんかを編集・出版したいと思ってますのでよろしくお願いします。

さて。

幸いなことに、私は男の子を授かりました。父親もいつまでたってもガキのような大人です。母としては失格かもしれません。かもじゃなくて失格です。でも、子育ての楽しさったらハンパなかった。毎日毎日朝から晩まで遊びました。毎日キラキラ、本当にキラキラしていました。今思い出す時、まぶしくって目が潰れちゃうんじゃないかと思うくらいです。



彼のおかげで色んな事を学んで、たくさんのことをさせてもらって、泣いた日も叱った日もありましたが、それ以上に大いに笑わせてもらいました。おかしくってかわいくって大好きなのです。

(via @nifty:デイリーポータルZ:中2の夏、遊牧民になった)

さっき私は私自身が理想と書きましたが、かといって誇れるものはとくにありません。
唯一息子のオンだけが、あの、飄々とした生き物だけが、私の誇りそのものなのです。いや、埃じゃなくって。


寝グセ

 

こちらのコラムは本家ハチの転載になります。
Twitterまとめなども含めた本文はWeekly Teinou 蜂 Womanからどぞ

【う】といえば?

本日は『う』。

まだ『う』かあ……。
いつまでかかるんでしょうか、この50音お題。
 
【うんこ】

(via Behold, A Glorious Inflatable Turd Sculpture)
 
うんこを幼少期からさか上りたいと思う。
私が3歳くらいの頃だったろう。道でうんこをして、長い棒(竹だったと思う)の先に付け、それをまた皆に付け回すという『うんこ大立ち回り』をして良く遊んでいた。ある時それがバレ、万福寺幼稚園の副園長先生が泣きながらばあちゃんに報告しにきたことがある。怒られた記憶はないが、ばあちゃんもまた泣きながら東京に離れて暮らす私のオカンに電話していたところまで鮮明に覚えているのでそれから先は『うんこ大立ち回り』はしなかったようだ。
それにしても、この遊びを思い出す時いつも思うのは、さすがの私も自分のうんこを自分の指ですくって付けることはしたくなかったんだな、という事だ。私はあの頃から小学低学年まで多分頭がおかしかったんだろうと思ってきたが、なかなかどうして、長い棒につけて自分の身を守るという事だけはしていたようなので、そこまでバカではなかったのかもしれない。

小学校以降は大した事件はなかった。
ただ、書店に足を運んだ際に突如こみあげる便意を『青木まり子現象』というように、私もまたネットを巡回していて、更新意欲の湧くいいネタを発見するとこみあげてくるものがあるのだ。いや、現実にはこみ下がるのか。この便意で判断する場合もさえある。

私は物欲というモノがほとんどないので、書店でも大型スーパーでもそういった現象はまず起こらないのだが、音楽好きはレコード店で、ファッション好きは洋品店で勃発するという。
息子のオンは、スーパーのお菓子売り場で必ずもらしていた。私はお菓子売り場という夢いっぱいの食べ物の前にポロリと落とされた小さな便を拾い、怒ることもせずオンをわきに抱えて一目散で車に戻ったものだった。ああ、『青木まり子現象』だ……と思いながら。

うんこはなぜ忌み嫌われ下品とされるのだろう。宇宙人でもない限り、誰だって排出されるものなのに、なぜうんこを挙げ奉る『うんこ教』がないのだろうと考える時がある。いや、ない。今思いついただけだ。理由はすぐに分かった。臭いからだな。うんこが人を惹きつけ陶酔させる匂いを持ち合わせていたら、この世の中も変わっていたかもしれない。
 
こちらのコラムは本家ハチの転載になります。
Twitterまとめなども含めた本文はWeekly Teinou 蜂 Womanからどぞ

【む】夢遊病 なにもかも夢遊病のしわざと思えばいいんじゃないかな~っと

同級生のKくんは、受験のストレスで夢遊病(睡眠時遊行症)になりました。ええ、電車の中でバッタリ会うと、車両中に響きわたる大声であいさつするあのKくんです。
かつては夜な夜な小さな町を徘徊していたようですから、ともに教員をなさっていたご両親もさぞかし心配されたことでしょう。わたしとしては勝手ながら、立派な夢遊病者の権威としてご活躍されることを希望しておりましたが、その後は東大を首席で卒業し、日銀に就職したのち、今では立派に早稲田の名物教授としてフル活動しています。

(via Draped Anonymous Women by Patty Carroll | Trendland: Design Blog & Trend Magazine)

弟も、やや夢遊病のケがありました。
夜中に起きて、部屋のすみで立ち小便をしている決定的瞬間を何度か見かけています。止めもせずに爆笑していたので、そのたびにオカンに発狂されました。今気づいたのですが、ここはちょっと発狂相手をまちがってはいやしませんか……。

わたしはというと(発覚したのは)一度だけ、部屋から出てきて冷蔵庫を開き、「魚を焼く」と言ってたくあんをガスレンジで焼いたことがあるとのこと。オカンが止めても「いいの、魚焼いてんの」と言い続けていたそうです。覚えてはいないのですが、オカンがその時の様子を詳細になんども話すので、自分でも「やった」こととして記憶に残ってしまいました。
夢遊病ではないけれども、朝は苦手なため、ほとんど夢の中のような心地で毎朝ごはんを作っていました。今は紅茶を淹れてパンを焼き、ヨーグルトだけ食べているので失敗は少ないですね。ただ、チャック全開はもちろんのこと、ズボンをはかずにコートを羽織って外出してしまったり、セーターを逆さまに着るなどは日常茶飯です。まあこれは、寝起きでない正常値でも多々ありますので、正常値というか、むしろ日常が異常値なのかもしれません。

そういえば、オトンは夜中に何度もキッチンに立って何やら作って食べているのに少食だと言ったり、正体不明の壺を何個も買ってきては家や職場に置いているのにも関わらず「金は一切使ってない」と言います。オカンはオカンでトイレまで追いかけてくるほどひっきりなしにしゃべっているのに「わたしは無口で有名」と言い張ります。もしかしてあれも一種の夢遊病なのでしょうか。我ら夢遊病一家なのでしょうか。だとしたらいろいろと合点がいくなあ……と他人事のように思いました。そうだ、毎日4本以上ビールを呑む弟も「ぜったいに4本しか呑んでない」とオカンと毎日のようにケンカしているとのこと。ああ、これがすべて病のせいだとしたら、夢遊病一家、ちょっと気の毒ではありますね。(他人事のように)




本日のオススメ本ですね
 
先日サイトも紹介しましたが、世界中の子どもたちの寝室の写真集です。
大人はもちろん、物心ついたお子さんにも。世界を知るいい機会だと思います。

こちらのコラムは本家ハチの転載になります。
Twitterまとめなども含めた本文はWeekly Teinou 蜂 Womanからどぞ

狂人のトークショー&サイン会に真人間として出ますのできてね

告知ですよね。

「湯遊ワンダーランド」発売記念
まんしゅうきつこトークショー&サイン会


この写真マジでサイコーすぎませんか……。もう友人の誰よりも先に死にたいと思ってるけど、まんしゅうさんの遺影がこれだったらぜったいに見たいので、まあ万が一のことがあっても気持ちを強く持とう

ゲストというか、ふつーに茶のみババ友みたいな感じで私も話します。

まんしゅうきつこさんが「する」と言ってるので、たぶん。
恨まれたらヤバいしなんとしても行きます。
サウナ好きの方もぜひ…私はきらいですが……。

私は常人ですが、まんしゅうきつこさんは本当に気が狂ってるので、生粋のキチガイを見物しにきてね。

こちとら無職ですし、カンパも受け付けます。
来ない人はヤバいです。まんしゅうきつこさんの呪いによって家の観葉植物が枯れる。

まんしゅうきつこトークショー&サイン会
www.hmv.co.jp/store/event/33…

オマケ:



新宿で、野ションするまんしゅうきつこさんを撮影する(まんきつの)弟、江森くん(狂人ですが男前)

 
よろしくお願いいたします。
 
 

 


書きましたよね。



日本で一番長い利用規約選手権。
利用規約を制するものは世界を制す。

短編小説「蜘蛛の糸」が意外とショボいことが判明しました! (数的に!)

主たる規約たちの言いたいことをヒトコトにまとめた意識低い系です。
これさえ読めば、もう怖いものナシ。

利用規約をプリントして長さ比べ トップ10は、どこ? - デイリーポータルZ
portal.nifty.com/kiji/180531203… 
 
 
こちらのコラムは本家ハチの転載になります。
Twitterまとめなども含めた本文はWeekly Teinou 蜂 Womanからどぞ

【ま】負け犬でありたい

【ま】負け犬

なんか釣ったー (by asobitsuchiya)
負け犬Tシャツを着て、このあと海にて溺れました。

老犬を連れて散歩のとちゅうだった。近所にある家の前を通り過ぎようとしていた。「バカ」とちいさく呼ぶと、しっぽを高速で振る犬のいる家だ。
これは、いつも前を通るたびに「バカ、バカ……」とひそかに声をかけるわたしの地道な努力の賜物であった。

だが、その日のバカ犬はちがっていた。
わたしに見向きもせず、チビのくせにその10倍はあろうかというウチの犬、ダイナマイト(アラスカンマラミュート犬)に牙をむきだし襲いかかってきたのである。いくらこっちが引き綱をみじかく持っても、犬もバカなら飼い主もバカで、なんだアレ、グイ~ンと伸びる引き綱をつけていたもんだから半野放しジョータイ。老いぼれて足腰が弱いダイナマイトはフイをつかれたために腰が抜けてしまったのである。

わたしはあわててバカ犬にチョークスリーパーをかけたが、そのキめワザにも興味をしめさず、老犬は二代目引田テンコウのようにスルリと首輪から抜けた。そしてわたしを一瞥してから、背を向けてひょこりひょこりと歩きだしてしまったのだ。
「なんだよー! やっちゃえよ」
一発ガブリとすればイチコロじゃねーか。
私の叫びむなしく、ダイナマイトは悠然と一人で我が家に向かっていた。通行人が恐れておおげさに道をあけている。この大きなカラダとココロにガタがきていることは、バカ犬には見抜けても人間様にはわからないらしい。ふーん……。

ダイナマイトな後ろ姿は、なんだかもうあまりにも絵になりすぎていてドラマチックでガツンときた。わたしはバカ犬のとなりで、それこそ腰が抜けたように座りこんで、古老が家に戻っていくのを呆然とながめていた。あの背中に乗って「早く歩け~歩け~!」ともう二度と言えないことにずっと気付かないフリをしていたわたしは、ズルいのかそうでないのかよくわからないし、バカ犬よりバカなのかどうかもよくわからない。

家に戻ってからもいまひとつ落ちつかず、夕方一人でバカ犬の家に行ってみた。
「アンタさあ、お年寄りは大切にしなきゃって知らないワケ?」
バカ犬はいつものようにシッポを振ってボッキしていた。
「バカだからわかんないか‥‥‥」

それから半年後、家族全員と近所の人たち15人で見守るなか、ダイナマイトは壮絶であたたかい死を遂げてしまった。

(via 21 Dogs Who Don’t Realize How Big They Are)

彼が負け犬だとは言わない。負け犬であるはずがない。

でもわたしは、いつまでも『負け犬』でありたいと思っている。
つい先日、友人に
「わたしねー。敗者でいたいんだよねー」
と言ったら、目をまんまるくして絶句された。うまく説明しようと思ったのだけれど、それができなかった。これはどう伝えればよかったんだろう。長考してみても、いまだによくわからない。じぶんでもよくわかってなくて、漠然とそう思ってるだけなのかもしれない。
勝者から敗者は見えないことが多いでしょう。全員がそうだとは言わないけれども、横か上以外、見えなくなってることが多いでしょう。わたしはそれを、なんとしても避けたい。
キャンキャンとわめき散らさない負け犬でいたいって思うのです。
ワオーーーーン。






本日のオススメ本
 

 太宰の中でも、何回も吹き出した傑作「畜犬談」が収録されている。
「わたしは,犬に就いては自信がある。いつの日か,必ず喰いつかれるであろうという自信である」

こちらのコラムは本家ハチの転載になります。
Twitterまとめなども含めた本文はWeekly Teinou 蜂 Womanからどぞ

【ろ】ろうそく 怪しいものではありません!

【ろ】ろうそく
前回、「69(ロッキュー)」について書かねばならないなどとシャアシャアと口走ったわけですが、よく考えてみれば正しくはシックスナインですので、これはマズいと思いました。不健全であり卑猥であります。当サイトは健全なる運営を心がけていますので、んじゃちがうのにしようと思って、「ろうそく」にしたわけですが、こちらも横道に逸れぬよう、細心の注意を払いつつ進行させていただきますのでよろしくお願いいたします。

(via Tis The Season: Cat Candle Melts To Reveal Skeleton | Geekologie)

さて「ろうそく」です。漢字で書けますか? 「蝋燭」。髑髏(ドクロ)と似ていますが、もちろんその両方ともわたしは書けませんし書こうとも思いません。夏目雅子伊集院静に惹かれた理由に、「林檎を漢字で書けたこと」という逸話がありますが、んじゃあ「蝋燭」を書ける人が出現した場合はどうだったんでしょうか。
「林檎」そんなにムズかしくはないですよね? というか、漢字のかきとりが異常に苦手だったわたしでもこれは書けます(なぜなら猛禽類が好きだから)が、気持ちはわかります。高3の頃バイトした中華屋で、中華料理をすべて漢字で書けるというだけで、大学生にホレたことがありました。猛アタックで落しましたが、バイクに乗っている時、信号が青になる瞬間にほかのバイク野郎と競争するので「セコ!」と思い、一気にイヤになりました。ホレるも別れるもシンプルなところは今もあまり変わってないのかもしれません。

あ、「ろうそく」でしたね。どうやら「ろうそく」は、イタリアや中国の遺跡から燭台が発見されたことで、紀元前3世紀からあったとされていますが……三世紀って! そりゃあ古くからあるだろうとは思っていましたが、三世紀って! 指3本ですよ、すごいことですね、これは。とはいえわたしが好きなのは「和ろうそく」です。世界から10世紀遅れた13世紀、太平記に記されているらしいので、その頃にはあったとされています。これは指13本……。まあ、こんなとこでしょう。ちなみに「ろうそく」そのものが登場したのは、奈良時代からだそうです。(ぜんぶwikipediaソース)
「和ろうそく」の存在を知ったのは、飛騨古川に旅行したときです。真っ赤な「和ろうそく」を買ってもらいましたが、かわいらしい絵付をなくしてしまうのが惜しくて未使用のまま。IKEAの「ろうそく」は、安くていいです。
「ろうそく」といえば、わたしが常々憎んでいるキャンドルナイト。こちらはいつから発生したのか、調べる気にもなりませんが、ちょっと検索したら、わたしは2009年から文句言ってました。ひどい女ですね。

 

こちらのコラムは本家ハチの転載になります。
Twitterまとめなども含めた本文はWeekly Teinou 蜂 Womanからどぞ

50なのにキミよりキュートでごめん



身に覚えのない嫉妬が理由で
「ババアじゃん!」
と言われました。
本来なら
「はぁ?」
で済ますところですが、より相手にダメージを与える方法を咄嗟に考えて
「ごめんね、50なのにあなたよりキュートで…」
と深く陳謝した次第です。
よく「脳よりクチが先に動く」といわれる私ですが、このときほど己の頭の回転のよさにうっとりしたことはありません。見事な返しができたと大変満足しています。

謝罪会見なら日大より上手くやれる自信あんぞコラ。

……というツイートを昨晩しました。
で。

またウソつきました。51のまちがいでした。
ちなみに12月を迎えますと52になります。年長者を敬いましょう。

今年は渋谷モノクロームのシャイニングカーペットケーキで何卒。 








コラムオンリー(Twitterまとめなどの情報ナシ)
過去の50音コラムを引っ張り出して、予約投稿にしました。
しばらくは毎日コーシン、11時ごろアップです。
※基本的にはハチの転載


おわったらまた50音再開するかな~。

 

こちらのコラムは本家ハチの転載になります。
Twitterまとめなども含めた本文はWeekly Teinou 蜂 Womanからどぞ